気持ちを割り切る時に使える言葉「諸行無常」

心を落ち着ける時、よく使っている言葉があります。

 

それが「諸行無常」です。

 

その意味は、

この世の万物は常に変化して、ほんのしばらくもとどまるものはないこと。人生の無常をいう仏教の根本的な考え。

goo 辞書 辞書 四字熟語 「諸行無常」の意味・使い方

すべてのものは続かない。変化する。

 

こんな意味で捉えています。

 

私がこの言葉に出会ったのは中学一年生の国語の授業でした。

 

有名な「平家物語」の冒頭文として出てきたのです。

 

その時は、そんな言葉があるのか~ぐらいの思いでしたが、大人になった今なかなか使えると思っています。



こんな時に諸行無常が使える。

変化することにモヤモヤしている時

例えば変化して悲しいものがある時。

居心地の良い人間関係が終わってしまった

好きな場所がなくなってしまった

そういう場合は

悲しいけれど、すべては変化していくからずっと同じことなんてない

すべては諸行無常だ

という感じで使えます。

 

変化への悲しみがぬぐえない時、落としどころとして使う感じです。

変化しないことにモヤモヤしている時

このクラスにいるの辛い

職場の雰囲気が嫌で仕方ない

変化しなくてもどかしい時も使えます。

すべては変化していくから、今の状況がいつまでも続くわけではない

すべては諸行無常だ

という感じで使っています。

 

踏ん張る力がほしい時に力になってくれます。

自分自身も諸行無常であると考える

自分自身にも使えます。

 

自分を責めてしまいがちな時。

 

自分と周りを比較して、自分の出来ないところに目が行ってしまう時。

失敗してしまった

どうして自分はこうなんだろう

自分のこと好きになれない

自分ってダメだ

こんな自分では誰も好きになってくれない

自分はいなくてもいい存在なんだ

こんな時です。

 

自分自身も諸行無常だ」と考えてみるんです。

今はこんな自分だけど、ずっとこうではない

今はできないけど、ずっとできないわけではない

と思い直します。

 

自分自身もまた変化していく存在。

 

ずっとこのままの自分ではないのです。

 

努力を続ければ出来るようになるかもしれない。

 

出来ないままでもそんな自分を認められるように変わっていくかもしれない。

 

今の自分や状況を悲観しすぎなくていい。

 

そう思うと少し気がラクになります。

10代の頃は、今この時がずっと続くと思っていた。

余談ですが、私は10代の頃、生きてきた時間以上の長い時間軸でものごとをとらえるのが苦手でした。

 

長い期間をかけて変化していくことを実感できなかったのです。

 

30代になって、時代、社会、考え方など、変わらないと思っていたものが変わっていくのを見ました。

 

その時、生きてきた時間よりも長いスパンで変わっていくものがあると気付きました。

 

そのため、諸行無常の意味をかみしめるようになったのは30代になってからです。

 

諸行無常を感じるようになると、長い人類の歴史の中のほんの一部を私は生きているんだ。

 

こんな視点が出てきました。

 

何かあってもこれも歴史のほんの一部かと思うと、動じない心が多少出てきたように思います。

まとめ。いいものも、悪いものも、ずっとは続かない。

生きる時間が長くなるほど周りで起きる変化をたくさん感じます。

 

変わらないように見えて変わっているものもあります。

いいものも、悪いものも、ずっとは続かない。

こう自分に言い聞かせると、日々が変わって見えるかも。

 

変化による心の揺れを少しでもおさえて、リラックスして生きていける時間が増えますように。

 

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。




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