
人間関係を保つ上で、好き嫌いが及ぼす影響は大きいと感じます。
私は嫌われていると感じたら、「自分のどこが悪いんだろう」と悩んでしまうことも時々あります。
でも、ある理論を知り、人が感じる好き嫌いには、特に深い理由がないこともあると知りました。
この理論を知ったら、嫌われていることについてあんまり悩まなくてもいいかと思えて、すこし心が落ち着きました。
知っておくと、心を落ち着ける材料になってくれるかもしれませんので、まとめてみます。
その理論は「ハイダーのバランス理論」です。
人は、バランスの取れない人間関係の中にいると不快に感じます。
そして、その不快感を解消するために、人への感情(好き・嫌い)を変化させるみたいなんです。
つまり、その対象を、純粋に好き嫌いと思っているのではなく、自分の心を保つためにそう思っているみたいなんです。
具体例
Aさん、Bさん、Cさんの3人がいます。
Aさんは、Bさんに好意をもっています。一方、Cさんのことは嫌いです。
ある日Aさんは、BさんとCさんが、楽しそうに一緒に話しているのを見かけました。
するとAさんは、
と、不快感を抱きます。
なんとなくわかります‥‥
ここでAさんが、不快感を解消するために、感情を変化させるみたいなんです。
変化の種類は全部で3パターンです。




Aさんは、Bさんのことが好きなのに、嫌いになることもあるんですね。
反対に嫌いなCさんを好きになることもあります。
こんな風に感情が変わってしまうみたいなんです。
バランス理論は日常生活でもよく見かける。
バランス理論は日常生活でもよく見かけます。
- 好きな人が「好き」と言っているものに興味が湧き、好きになる。
- 好きなタレントがCMをしている商品に好感を持つ。
- 同じものを好きな人と、一気に距離が縮まる。
- よく知らない人と嫌いな人が仲良さそうにしていると、よく知らない人に対しなんか構えてしまう。
人の感じる好き嫌いはあいまいなものであると心得て、一歩ひいた目線を意識するといいかもしれません。
人の感じる好き嫌いに、あまり惑わされない。
人はバランスが取れない関係の中にいると、バランスを保つ動きをすることがある。
と、知っておくだけでも、心を落ち着けるヒントになるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考】 アメリカの心理学者、フリッツ・ハイダーが提唱 バランス理論 (Wikipedia) |