人それぞれという言葉を、それまで深く考えずに使っていました。

 

人それぞれ、というと、お互いを尊重し合っているようなニュアンスが感じられます。

 

人に配慮した言葉だと思っていました。

 

ですが今は、その考えが変わりました。

 

必要な場面では、自分の意見を根拠づけて主張しなくては!という思いをもつようになりました。

 

そうでないと生きづらい社会になってしまう。

 

そんな危機感をもつようになったからなんです。



きっかけは、レポートの書き方の本を読んだことでした。

文章がうまくなりたくて、レポートの書き方の本を読んだ時のことです。

 

人それぞれという言葉について、下記のリスクを知りました。

自己責任論に結び付きやすく、弱者切り捨てにつながりやすい。

一見相手を尊重すると見せかけて、相手の意見をよく聞かずに体よく切り捨てる言葉

自分の意見を根拠づけて主張するという、骨の折れる作業をしないで済ませてしまう言葉

引用:山口裕之(2021),コピペと言われないレポートの書き方教室 3つのステップ 「おわりにー民主主義とレポート」より
自分の意見を根拠づけて主張する能力を持たず、人それぞれだからと市民同士で連帯することもできないのであれば、「正しい意見」でなく「強者の意見」がまかり通る社会になってしまう。

そうした社会は大多数の弱者にとって、たいへん生きにくい社会になってしまう

 

とも、書かれていました。

 

そこで初めて気付きました。

 

自分の意見を根拠立てて主張できないことは、かなりリスキーだということに。

 

 

もし、誰か強者が現れて、有無を言わさず物事を変えていってしまったら。

 

社会や国が悲観的に変わってしまったら。

 

それを「NO」だと、根拠立てて主張できないのであれば、太刀打ちできません。

 

考えは人それぞれだと言って話を終わらせると、現状は何も変わりません。

 

相手と分かり合えることもないし、相手を本当の意味で理解もできません。

 

身近な仲間と、協力し合うこともできません。

 

 

これは… 

 

だいぶまずくないでしょうか。

 

根拠立てて主張することはつまり、自分や人や社会を守ること、つながりを深めることにもなるのだと感じました。

自分の意見を根拠立てて主張すると、意識することから始める。

普段から、人それぞれの考えがくせになると、根拠立てて主張する力はなかなか身に付きません。

 

まずは、必要な時は、自分の意見を根拠づけて主張するのだ!と意識をしようと思います。

 

力を磨くには、レポートを書くのが良さそうです(社会人になるとなかなか書けませんが…)

 

人それぞれ。

 

この言葉を使う前に、この言葉を使う状況なのかどうか見極める。

 

そして必要なら根拠立てて反論する。

 

こんなことを意識していきたいです。

 

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

コピペと言われないレポートの書き方教室 3つのステップ [ 山口裕之 ]





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