気に入って10年ほど使っていた革のバッグがあります。
私の通勤の良き相棒で、ほつれ直しを何度も行って使っていました。
相棒のバッグを、処分することにしました。
その革のバッグ、この度処分することにしました。
内側の布が色が褪せた上に、破れてボロボロになってしまったからです。
一応、直せるかどうか修理店に相談したところ、内側の布を変えるのに全解体が必要になるとのこと。
その修理価格は3万円以上でした。
一瞬修理でお願いしようか迷いましたが、ここまで使用したからもういいかと思い直し処分を決意しました。
購入した時私は20代で「このバッグをできるだけ長く使う!」と思っていました。
ついに来たかこの時が…
思い入れが深すぎて、捨てるのがつらいのです。
私は、ものを捨てるのが苦手。
今は、なるべく持たない暮らしを実践している身ですが、その背景には多数の失敗の経験があります。
20代の頃、服やものをたくさん捨てました。
購入する時はどれも必要だと思って購入しました。
でも結局不要だったということは、自分の買い物の仕方が間違っていたんだと思い知りました。
しかもそれらを捨てるのには、かなりの労力が必要で、それと同時にものすごく心が痛んだんです。
その時はじめて気づきました。
私は、ものを捨てるのが苦手なんだと。
持たない暮らしをしている人は捨てるのも上手というようなイメージがありますが、私のようなやつもいるんです。
持たない暮らしのメリット再確認できました。
最近ではものをなるべく減らしているので、捨てる機会も少なくなってきました。
ものが少ないということは、つまり捨てる候補自体が少なくなるので、捨てる回数が少なく済むんですよね。
捨てる負担が少ないという側面から見ても、私には持たない暮らしが合っているなとあらためて感じます。
今回は私にとって、数少ないものを捨てるタイミング。
捨てる時の心の痛さを久々に心に刻もうと思います。
同時に自分のファッション観も更新。
余談ですが、20代から30代になりファッション観が変わってきました。
20代では長く使えるようにいいものを購入しよう、と思っていました。
30代では、長く使うつもりでいいものを買ってもいつかは寿命が来るのだな(それがわりと早いこともある)ということです。
それならば、ファッションアイテムは消耗品と捉える方がいいのかな…と最近よく思います。
確信まではいかないですが、そう思って選んだ方が捨てる際の心のダメージは少なくすみそうです。
そしてファッションを消耗品と捉えるなら、ファッションにそこまでお金をかける必要もないのでは……
いやいや、だけどいいものを使っている時の充足感はプライスレス!
このプライスレス感と、価格と、いずれ捨てる運命だ、というところのバランスをどうとっていくか。
このあたりで自分の考えは今はぐるぐるしています。
バッグを捨てるにあたり、なるべく持たない暮らしのメリットを改めて感じるとともに、自分のファッション観をまた更新させたのでありました。
私のファッション観はまだまだ深まる伸びしろがありそう。
さよなら、バッグ。