言いたいことが言えないと悔しくなりますよね。
でも、言いたいことを言って相手と関係が悪くなるのは避けたい。
言いたいことを言って、相手との関係も良好に保てると一番いいよなぁとよく考えています。
そんな時、最近意識しているのはDESC法です。
DESC法とは?
DESC法は自分も相手も大切にする会話法のひとつです。
自分の気持ちを伝えることを我慢はしません。
だけど相手の意見も尊重しながら言うので、自分のわがままを通す感じでもないのです。
1950年代のアメリカで自己主張が苦手な人たちのために生まれ、日本でも学校教育やビジネス研修まで幅広く応用されています。
DESC法(デスク法)とは、相手を不快にすることなく自分の言いたいことを伝え、納得感を持たせる会話技法のことです。英語の「Describe(描写する)」「Express(説明する)」「Suggest(提案する)」「Choose(選択する)」の頭文字を取った言葉で、アメリカの心理学者ゴードン・バウアーらによって提唱されました。DESC法では、Describe→Express→Suggest→Chooseの順に会話を展開し納得性の高い結果を導いていきます。DESC法は、ビジネスにおいて有利に働くアサーションスキルの1つになり、相手を思いやりながら自分の意見を伝えるコミュニケーション方法だと理解していきましょう。
DESC法の使い方
DESC法では、伝えたいことを次の4つのステップに沿って話していきます。
状況を客観的に描写する。
自分の気持ちを説明したり、相手の気持ちに共感する。
相手に望む行動、解決案、妥協案などを提案する。
相手が、提案に対してOK、NG、どちらの場合でもどうするかを考える。
例えばこんな状況の時。
今日は仕事が早く終わりそう。
帰って、見たいテレビ番組を楽しみながら、ゆっくり夕食をとろうと思っていました。
そこへ友人から電話がかかってきて、「今日一緒に夕ご飯を食べない?」と誘いを受けました。
さてどうする?🙄
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なんて伝えようか迷っている時、DESC法に沿って話します。
DESC法を使う時のコツ
D(描写する)はできるだけ客観的に。
D(描写する)のコツは、事実を主観を交えずに述べることです。
誰もが認めることができる事実を言う。
同じ状況にいても相手が自分と同じように感じているわけではありません。
自分は「当然でしょ」と思っていても、相手は分かっていないことが案外あります。
お互いの理解の共通基盤をつくるイメージです。
先ほどの例で言うと、相手は「急な誘い」とは感じてはいないかもしれません。
お互いの認識のズレをなくすために客観的事実をまず言うことが大事なんですね。
E(表現する)は感情的にならずに素直に。
E(表現する)のコツは自分の気持ちを正直に伝えること。
感情的にならないように気を付けて。
相手の行動に対して感謝や共感を伝えると良しです。
それにはまず「自分がどう思っているのか?」を理解する必要があります。
自分の気持ちが分からない時は、分からないというその気持ちを気持ちをありのままに伝えるのもひとつの手。
例えば、
などです。
それに少し時間がかかっても大丈夫。
「ちょっと待ってください」と言ってから、DESCを考えてもそんなに時間はかかりませんし、失礼にもならないのです。
DESC法を続けていくと自分がどうしたいかがすぐにわかるようになります。
自分がどうしたいかを考える。
これは、相手に言いたいことを言うための大きな一歩!
C(選択する)では相手の返事が「イエス」「ノー」どちらの時も想定する。
C(選択する)では、相手の返事が「イエス」「ノー」どちらでもいいように備えることがコツです。
両方への対応を事前に考える。
そして自分の心構えを決めて準備する。
これによりゆとりを持つことができるんですね。